去る10月1日(土)から翌2日(日)、茶臼山で今年2回目のライトトラップを実施しました。この日は平野部で「夏日」の気温になっていましたが、茶臼山高原はとても涼しく、白いオギの穂が景色を埋めて、サクラ類の葉も紅葉して、すっかり「秋」でした。なお、今回の参加者は7名でした。
秋分を過ぎて日没が早くなっていることもあって、ライトトラップは18時前には点灯されました。気温が低いこともあり、飛来する昆虫類の数は少なかったのですが、現地ではクスサンが発生期をむかえていたようで、度々飛来して総数は10数頭を越えたものと思います。同じヤママユガの仲間では、より小さなヒメヤママユが数頭、比較的状態のよいヤママユの♀が飛来しました。
今回の「本命」ともいえるカトカラ類は、ムラサキシタバとシロシタバが23時前に飛来しましたがやや飛び古しており、原田さんによれば「1週間程度前に羽化したものではないか」とのことでした。クロホウジャクやエビガラスズメも少数やってきました。
アメバチ類については、今回も時間帯にあまり関係なく多くの個体が飛来していて、ハチを研究している森下さんによれば、秋に出てくるもの中には、おもしろい種が含まれているそうです。
(文責 事務局)